大腸がんについて


日本人の死亡原因の1位と言えばガンですが、その中でも、特に注意が必要なガンと近年言われているのが大腸ガンです。

大腸ガンは、初期段階だと自覚症状がほとんど無く、気づきにくいと言われるガンにの一つと言われています。近年では女性にも増え、症例数が乳がんの次に多いガンとなっています。

大腸がんは、盲腸・結腸・直腸・肛門に発生するがんで、大腸にできたポリープが悪性化したのが大腸ガンです。2cm以上のポリープの6割以上がガン化すると言われており、日本人が多いのはS状結腸と直腸にガンができやすいといわれています。

大腸がんを発見するための検査は、便に血液が混じっているかどうかを調べる便潜血検査が有効であると言われています。早期発見するためにも定期的な検診を行うようにしましょう。早期に発見できれば、現在、ガンは治る病気だと言われています。

その大腸ガンの発症リスクを下げる食べ物として、栄養素である「葉酸」を摂取することで大腸ガンのリスクを3割減らすことが出来ると言う研究データーが報告されているそうです。その研究を行ったのは、愛知県がんセンター研究所 遺伝子医療研究部所長 松尾恵太郎先生の研究チームです。

葉酸が大腸がん予防に期待ができる!

葉酸は、身体の機能を正常に働かせるためには不可欠な栄養素でビタミンの一種です。妊婦さんの栄養素とも言われ健康な赤ちゃんを産むのに重要とされています。

さらに、日ごろから葉酸を摂取していると、葉酸が細胞の遺伝子に働きかけ、傷を修復してポリープやガンの発生を抑えてくれる働きに期待ができるそうです。

海苔は葉酸の量が特別に豊富!

葉酸が多い食べ物は、枝豆、ブロッコリー、ほうれん草、春菊、アスパラガスなどの緑の野菜に多いのですが、特に多く含まれているのが海苔です。その量は、枝豆の6倍、ほうれん草の9倍の葉酸が含まれています。

効果的に摂取するには

葉酸は体内でビタミンB6、ビタミンB12とくっつくと、さらに、細胞を作る働きが円滑になると言われています。ビタミンB6、ビタミンB12が多く含まれた魚介類と一緒に食べる効率が良い食べ方になります。

  • ビタミンB6・・・ムロアジ、いわし、まぐろ、かつお
  • ビタミンB12・・・牡蠣、赤貝、さんま、いくら

などがあります。

どの位が適量か?

大腸ガン予防に効果の期待が出来る葉酸の1日の摂取量は400μgと言われています。

現在、日本人の葉酸摂取量は280μgと言われているそうで、その不足している分の120μgを海苔で摂取すると、一般的な焼き海苔(8切の場合)16枚分になります。大きいままだと2枚です。

1日3食のうち、1食はおにぎりにして海苔を巻いたり、お寿司にしたり、卵焼きの中に海苔を入れたり、味噌汁に海苔を刻んで入れるなど工夫すれば食べれる量ですよね。毎日意識して海苔を食べるようにして大腸がん予防しましょう。

※大腸ガン患者の場合、葉酸の過剰摂取がガンを悪化させると言う報告もあります。医師に相談して摂取量を調節してください。