人生には、結婚式、入学祝い、出産、七五三など、様々なお祝い事があります。そんな時に必要になるのが祝儀袋です。
ですが、祝儀袋の水引きにはいくつか種類があります。水引の結び方の向きによってそれぞれ意味がある事は知っていますが、深くその意味を知っている方は少ないのではないでしょうか。
TBSテレビの「この差って何ですか?」で、マナー講師をされている井垣利英さんが、祝儀袋の水引の種類や金額によっての祝儀袋の選び方やお返しが必要なお祝いと必要が無いお祝いなどを解説。その内容を紹介します。
水引の種類によって使い分ける
お祝いの時に使う祝儀袋の水引きをみると、蝶結びで下向きの祝儀袋と上向きになっている祝儀袋があります。
蝶結びで下向きになっている水引きは、引っ張るとほどけるので何度でも結びなおすことができます。そんなことから、人生で何度あっても嬉しい「入学祝い」「出産」「七五三」などのお祝いの時に使います。
一方、水引きが上向きになっているのは、引っ張ってもかたく結ばれているのでほどけません。人生で一度きりの「結婚」「成人」などのお祝いごとに使います。
中に入れる金額によっても祝儀袋を選びましょう
さらに、結婚式などに使う水引きが上向きの祝儀袋は、赤と白の水引きと金と銀の水引きの祝儀袋があります。これは中に入れる金額によって使い分けます。
- 赤と白の水引きの祝儀袋は、1万円以下の場合使います
- 金と銀の水引きの祝儀袋は、1万円~3万円の場合に使います
- 3万円~5万円包む場合は、金色の水引きで袋に装飾がある祝儀袋を使います
- 5万円以上の場合は、鶴などの形をした水引きに装飾がある祝儀袋を使います
お返しが必要なお祝いとお返しが必要無いお祝い
結婚、出産、七五三、入学、成人、還暦など、お祝いをいただいた時、お返しが必要なお祝いと必要が無いお祝いがあります。
お返しが必要なお祝いは、結婚、出産、七五三、還暦などです。
お返しが必要無いお祝いは、入学、成人です。
お礼のお返しにNGの品物
また、お祝いのお返しの際に避けた方が良い品物があります。
まずは「ハンカチ」です。
ハンカチを漢字で書くと、手巾(しゅきん)と書きます。しかし、この漢字は「てぎれ」とも読むことがあるので、縁起が悪いとされているのでお返しには使いません。特に白いハンカチは無くなった人の顔のかける白い布を連想させるので絶対に贈らないようにしましょう。
次に「緑茶」です。
緑茶は葬儀に時の手土産として使われることが多いので縁起が悪いとされています。お返しで贈るのは避けられています。
もう一つ、日本では「下」のつく品物を贈るのは、相手を見下しているという意味にとられてしまうので「靴下」「下着」などは、贈り物には良くないとされています。
さらに、スリッパやマットなど、足で踏みつける品物も相手を見下すという意味になるので贈らないように気を付けましょう。