痛風と言えば、とにかく足や手に激しい痛みが出る辛い病気。この痛みは実際に発病した人にしかわからないと言います。しかも、発病するまでは自覚症状が無いのでその痛みが突然発症するのです。
そんな痛風患者数は、ここ20年で3倍以上にもなっているそうです。さらに痛風が怖いのは、一度なると再発する可能性が高い病気と言われていることです。
ここでは、痛風の原因、またなぜ痛くなるのか?プリン体の豊富な食べ物は何かなど、痛風に関する情報をまとめています。
尿酸値とは?
痛風とは、結晶化した尿酸が脚の関節などに溜まり、赤かく腫れ歩くと足や関節に激痛が起こる病気です。痛風の原因は尿酸値の高さと言われています。
ところで尿酸値って何なんだろう?
尿酸はプリン体が代謝され燃えたカスが尿酸になります。尿酸は足だけではなく全身にあります。それが増加すると痛風になってしまうのです。つまり血液中に尿酸濃度が上がりすぎると発症する病気です。
尿酸値は血液100mL中に、尿酸が何mg含まれているかを表したもので、血液尿酸が血液中における濃度の基準値は、
- 成人男性・・・血液100mL中4.0~6.5mg/dl、
- 成人女性・・・血液100mL中3.0~5.0mg/dl
これが尿酸値の正常値とされていますが、7.0mg/dlを超えると男女とも高尿酸血症と診断されます。
なぜ手足が痛くなるのか?
しかし、なぜあんなに激しい激痛を伴うのでしょう?
汗をかいたりして体の中の水分が少なくなりと、血液濃度が濃くなり尿酸濃度が上がります。血液に溶ける尿酸は血液100mL中に6.8mgまでで、それを超えると尿酸が結晶になりやすくなります。尿酸が結晶になり手や足に溜まり、その結晶が剥がれ落ちるのです。その時痛みが伴います。
さらに、その結晶を有害だと思いこんだ白血球がやっつけにやってきます。ところが、白血球は尿酸の結晶を退治することができないまま死んでしまうのです。すると、さらに炎症を起こして激しい痛みを伴ってしまうのです。
痛風にならないための対策
脱水にならないように水分補給
痛風にならないためには脱水にならないように体内の水分を保つことが大切なんです。特に夏の季節は痛風の患者さんが増えるそうです。そうならないために!自分が現在脱水状態かどうか見分ける簡単なチェック方法を紹介します。
本当に簡単です。舌を出してみて、真ん中に筋のような亀裂があると水分不足の可能性があります。これは、ミネソタ大学の研究によるもので、脱水の人100人集めて、舌に筋がか入っていた人が85%もいたんだそうです。毎朝歯磨きをしたときに鏡をみてチェックするようにしましょう。
プリン体を多く含む食べ物をあまり摂取しない
プリン体を多く含んだ食べ物は青魚やイカ、レバーに多く含まれます。イカ、煮干し、うに、カツオ節、鶏レバー、いわし、さんま、車エビなど食べ過ぎないようにしましょう。意外なことにイクラはプリン体が少ないんですよ。
良くラーメンのスープを飲みきってしまう人がいますが、ラーメンのスープはプリン体の海!ラーメンは食べてもスープは飲みきらないようにしましょう。
また、尿酸は酸性なので、尿をアルカリ性にすると尿が溶けだしやすくなります。アルカリ性にする食べ物を食べましょう。海藻、大豆、根菜類、酢などがおすすめ、例えば、ひじき、もずく酢、はおすすめのメニューです。
さらに、乳タンパク(ガゼインなど)が尿酸の排出を促すと考えられています。1日1杯の低脂肪牛乳を飲むと良いそうです。