近年、危険な血圧の急上昇だと言われている血圧サージ。この血圧サージを繰り返し起こしていると、血管を傷つけてしまい血管が破裂する脳出血などの命に関わる恐ろしい病気を発症するリスクが高くなると言われています。血圧サージを起こしてしまう危険な生活習慣はどんな事があげられるのかまとめています。

血圧サージとは

健康診断なので血圧を測定して正常な人でも、日常で瞬間的に血圧が急上昇する事があるそうです。それを血圧サージと言います。

サージとは、高波の事。波のよう血圧が急激に高くなるという意味で医療の関係者の間で血圧サージと呼ばれているそうですが、血圧サージを繰り返し起こしていると、血管に圧力がかかりボロボロに傷つき、脳梗塞や心筋梗塞などの突然死を招いてしまうリスクが高くなると考えれています。

血圧サージは日常の生活の中で起きているんですが、どんな時に起こるのかしっかり知り対策をする必要があります。

特に血圧が急上昇する注意が必要な生活習慣

血圧は常に一定ではありません。一日の生活の中で血圧は変化しています。朝の起床時、運動をしたとき、家事、ストレスなど、ほんの些細なことでも40~50以上は上昇し血圧は変化しています。

朝、起きてすぐの運動は危険

通常血圧は日中に高く、夜寝ているときは下がっていますが、目覚める少し前から急上昇をはじめています。そのため、目覚めた時には血圧は高い状態になっています。医師の間ではこの時間帯を『魔の時間帯』と言っているそうです。

既に血圧が高い状態だとは知らないで、朝起きてすぐにジョギングなどして体を動かすと、さらに血圧が上昇してしまい血管や心臓に大きな負担がかかってしまいます。

血圧が上がる魔の時間は午前6時~9時の3時間と言われていますが、皆さん生活環境がさまざまです。朝起きてから1時間~2時間は、運動は避けて無理をしないで時間を過ごすようにしましょう。ジョギングなどは起きてから2時間後に行うようにするといいですね。

朝、起きる前にやる事!

目が覚めたら、布団から出て起き上がる前に、布団の中で大きく深呼吸を5回くらい行いましょう。実は、深呼吸は血圧を下げて安定させる作用があります。

その後、思いっきり手足を伸ばしましょう。そして、足や手の指も「グー・パー」を数回繰り返し広げて血流を良くしましょう。

また、起きてすぐに布団上げなどの運動も力むので血圧が上昇してしまいます。朝食を食べた後にゆっくり布団上げなどはするようにしましょうね。

急激な温度変化

冬にお風呂に入る時など、温かい部屋から寒い脱衣所、さらにもっと寒いお風呂場へと移動する事での急激な温度変化は血圧が急上昇してしまいます。

これは、冬の季節だけではありません。夏の季節も同じことが言えます。温かい湯船に浸かってカラダが温まっています。そこで、お風呂から出て暑いからと言って急激に冷房や扇風機でカラダを冷やしたり、冷たい飲み物を飲むと寒冷刺激によって血管が縮んで血圧が上昇してしまいます。

お風呂場を温める方法

脱衣所には、電気ストーブなどを利用して温めておいたり、脱衣所の入り口のドアを開けて温かい空気を通しておくのも温度差を軽減できます。

お風呂場は、入浴する数分前に湯船のフタを取り、温かいお湯のシャワーを出してお風呂場を温めておきましょう。

また、入浴するときのお湯の温度はぬるめにしてゆったりと入浴するようにしましょう。湯船から出る時は一気に出ないでゆっくりと湯船から出るようにしましょう。

内面的なストレス

高血圧は、外的な要因だけでなくストレスなどの影響を受けて血圧が上昇してしまいます。

イライラしやすい人は注意!

仕事などしている時などは、イライラすることも多いかと思います。ですが、このイライラも血圧が急上昇してしまいます。

イライラしないように気を付けていても、感情は上手にコントロールすることができませんよね。そんな時は、血管が傷ついているということをイメージしてみてはいかがでしょうか。イライラ治まるかもしれません。

プレッシャー

この対策も難しいですが、緊張しすぎると血圧が上がってしまいます。人間なので色んな場面で緊張してしまいますが、人に良いところを見せようとしないで、失敗してもたいしたことでは無いと考えるように心がけてみましょう。

また、嬉しくて喜んだり興奮したときも血圧が上昇してしまうそうですよ。

血圧が上昇しやすい性格タイプ

上記のようにストレスを受けやすい性格のタイプがあります。

  • 几帳面
  • 完璧主義
  • 負けず嫌い
  • せっかち

このような性格のタイプの人は注意しましょう。

血圧を下げる池谷敏郎先生のゾンビ体操!

TVなどに出演して活躍されている池谷敏郎先生が30年もかけて開発したと言われる、超!超!簡単な「ゾンビ体操」。

ソンビ体操はリラックスして身体を動かす事がポイント。それにより血管内にNO(一酸化窒素)と言う物質が発生し、血管を広げ血流が良くなることで血圧の上昇を抑える効果が期待できるんだそうです。

どこにいても出来、本当に簡単なので早速やってみましょう!

【ゾンビ体操のやり方】

  1. 立って体の力を抜く
  2. お腹をへこませる
  3. その場で足踏みをしながら、腕をイヤイヤする子供のようにブラブラと動かしながら上半身を少しひねる

1分間行い、30秒程休憩をとる。
1回(ゾンビ体操1分間+30秒休憩)を×3セット行う。
1日3を目安におこないましょう。

実際に池谷先生が診ている患者さんに行ってもらい、血圧が下げることを確認しているるそうです。血圧を管理するには継続が大切です。とにかく続けて出来る運動を考案したいと言う思いで開発されているので、みなさん毎日続けて行いましょう!

このほかにも、好きな飲み物を飲んだり、テレビを見てリラックスするだけでも血圧は下がるそうです。また、日本で調べたデーターで、血圧を測ることをするだけでも血圧が下がる事が統計学的に分かったそうです。1日のなかで数回血圧を測って自分の血圧の変動を知る事も大切ですね。